歳月列車

米国での日常、そして、忘れえぬ日本の思い出

アメリカの思い出

過ぎゆく夏、パシフィック・コースト・ハイウェイ

晩夏だ。神戸も大阪もまだまだ暑いようだが、僕の住むこの米国東部の街は、暑さが少しではあるが、やわらぎつつある。朝晩は20度を切ることもあって、これだけ涼しいと柴犬くんも元気で、機嫌よく散歩に行ってくれるので、こちらもうれしくなる。 6月に日本…

フィラデルフィア

フィラデルフィアは、米国東海岸の街で、ちょうどニューヨークと首都ワシントンDCの間に位置する。ロサンゼルスやサンフランシスコやニューヨークやDCと違って、日本の人にはあまり馴染みがないかもしれないが、市域だけでも160万の人口を抱える巨大都市。 …

続サンディエゴの思い出

前回、渡米して最初に暮らした街サンディエゴについて書いたが、今日はその続き。彼の地には合計6 年ほど住んだのだが、今振り返ってみると、その6年間、あたかも同じ時間が何度も何度も繰り返し循環していたかのように、そこで経験した様々な出来事がごちゃ…

サンディエゴの思い出

アメリカに暮らしてもう20年になる。初めてこの国へやってきた時は、まさかこんなに長居するとは思いもせず、数年したら日本へ帰るつもりでいたのだが、どこで何が狂ってしまったのか。今では、この浮き草的、根無し草的――五木寛之氏風に言えば「デラシネ的…