歳月列車

米国での日常、そして、忘れえぬ日本の思い出

自家製納豆

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日本を遠く離れて20年ほど経つが、日本の食べ物を思わない日はない。幸い、歩いてすぐのところに日本の食材を専門とする店があるので、醤油切らしたとか、今日は味噌汁に油揚げがほしいなとか、いうときはとても便利だ。

 

ただ、問題は値段。豆腐とか米とかは、アメリカにも生産者がたくさんいるので、日本と比べてもそれほど割高感はないが、日本からの輸入品だと、日本での平均小売価格の2倍から3倍はする。納豆もそんな商品のひとつ。3パックで3ドル、つまり300円以上。かなり高い。

 

なら、自分で作った方が安上がりやん、ということで、たまに家で作る。まずは大豆を一晩水に浸した後、柔らかくなるまで数時間炊く。炊きあがった大豆を容器に移し、市販の納豆をほんの少し足し、よくかき混ぜ、ヨーグルトメーカーで保温。20〜24時間後には納豆ができあがっている。

 

時間はかかるが、必要なのは時間と根気のみ。大豆を炊くのはスロークッカーを使えば放置してても大丈夫だし、発酵もヨーグルトメーカーなら温度の心配をする必要がない。何度も納豆を作る過程で学んだのは、発酵すると大豆が少し硬くなるので、ちょっと柔らかすぎるかなと思う程度まで炊いておいたほうがいいということだ。もちろん、これは個人の好みによる。

 

自家製の納豆は、市販のものより匂いがマイルドで、口当たりがよく、一口一口豆を食べているんだと実感できる。我が家の柴犬くんも大好きだ。