風歩きの雑記帳

米国での日常、そして日本の思い出

2024-01-01から1年間の記事一覧

ポートライナーにあこがれた頃

5月に日本へ一時帰国した際、三宮で所用があり出かけていった。阪急百貨店――「そごう」と言ったほうが今でもしっくりくるのですが――からJRの方へ鉄橋を渡っていると、ポートライナーの三宮駅が視界に入って、そこで、最後にポートライナーに乗ったのってい…

西東三鬼『神戸・続神戸・俳愚伝』について

このブログでは、いかに神戸が好きかということをしつこく書いており、また、数ある神戸の都市空間の中でも、特に新開地や元町が好きだということも何度も書いている。無機質で均質的な郊外のニュータウン(今や完全にオールドタウンとなってしまいましたが…

シャーロッツビル――ちょっと素敵な大学町

アメリカには、いわゆるカレッジタウン(college town)、つまり、大学町なるものが全国津々浦々にある。町の人口の大半を学生や教員などの大学関係者が占め、大学と経済的に深く結びついている町、ちょっと意地悪な言い方をすれば、大学以外には何もない町…

母という生き方

母が骨粗鬆症による骨折で長期入院していたことは以前書いたが、今は自宅に戻っている。通院は続けているが、入院時と比べると見違えるほど元気になっている。退院後にひと月ほど滞在した高齢者施設がとても気に入って、今でも週一で通っており、それが楽し…

岩屋商店街と資本主義をめぐって

日本へ一時帰国すると、たいていは滞在の半分を大阪・神戸で、もう半分を東京で過ごしている。現在、僕の住む米国の東側からは関空への直行便がないので、ワシントン―羽田というルートを使っているので、日本滞在の始めと終わりが東京、その間が関西という日…

住吉川と望郷の念

前回の投稿から1年近くも経ってしまった。あまりに忙しすぎたとか、書くネタがつきたとかそんなわけでは決してない。書きたいことはあるのだが、なんとなく体がだるく、時間ができると書くという能動的な行為よりは、ユーチューブやネットフリックスを見たり…