歳月列車

米国での日常、そして、忘れえぬ日本の思い出

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪夕陽丘

子供の時分から地図とか電車の路線図とかを見て、まだ見ぬ場所についてあれやこれやと空想するのが好きだった。そんな空想旅行みたいなことをしていると、特に興味を惹かれる名前を持った場所に出会うことがあった。神戸〜大阪のあたりでは、たとえば、阪急…

東京四谷

長く閉ざされていた日本の国境が、3月になりようやく開き始めた。アメリカからなら、ワクチンのブースター接種済で到着時の待機期間なしとのことで、少しは一時帰国がしやすくなった。2年以上帰ってないので、もうそろそろ帰らねば。そんなわけで、今日、…

春の歌―伊勢正三、吉田拓郎、浜田省吾

桜ももうすぐだ 昨日の朝、この街は深い霧に覆われていて、我が家の柴犬くんの散歩の時間になっても、いつもの公園は朝もやに煙っていた。散歩を続けるうちに日が昇り、春らしい日差しが照り始めた。この公園では、今、マグノリアが満開で、その次が洋梨の白…

上高地の流れ星

出典:pixabay (https://pixabay.com/ja/photos/上高地-河童橋-梓川-日本-356968/) 僕の住むアメリカ東部の街は、決して大都会と呼べるほどの規模ではないが、それでも、日が暮れてから帰宅するときなど、高速の向こうに見えるダウンタウンのビル群は煌々と…

イカナゴのくぎ煮

僕の住むこの街では、ここ1週間くらいで気温が急上昇、にわかに春らしい天気になってきた。 というわけで、イカナゴの季節だ。神戸・明石近辺では、イカナゴの稚魚を醤油とザラメで甘辛く炊いた「くぎ煮」は春の風物詩で、物心ついた時分から、毎春、祖母も…

続サンディエゴの思い出

前回、渡米して最初に暮らした街サンディエゴについて書いたが、今日はその続き。彼の地には合計6 年ほど住んだのだが、今振り返ってみると、その6年間、あたかも同じ時間が何度も何度も繰り返し循環していたかのように、そこで経験した様々な出来事がごちゃ…